出張でしばらく家を空けていると、帰宅時に犬が熱烈に迎えてくれる。
ジャンプで突き上げてくる鼻先が、容赦なく私の左頬に突き刺さる。
痛い。
でも、うれしい。
ここでふと思う。
犬はこれだけストレートに人の帰りを喜べるのに、人はなぜこうなれぬのだろうか。
帰宅したかみさんや、予備校から帰ってくる息子を、私が小踊りしながら迎えたらどうなることだろう。
…狂人ではないか。
いや、どうだろう?
やりもしないことに対して初めから結果を決めつけてはいないだろうか?
やってみたら案外そうでもないのかもしれない。
しかし、予想通りの結果だったら…後々に響く気もする。
やるべきか、やらぬべきか。
人とは悩める生き物である。
思索は続く。

